明治二十三年十一月二十一日
永尾たつゑ身上不足にて赤き小便出るに付願

さあ/\小人一人身上心得ん。よく事情聞き分け。身上どういうものと思う。めんめんそれ/\も聞き分け。身上に不足あれば何の勢も無い。身の処身の障り、一つにはせいぶん事情、どれも心得んならん。一時若き事情、先々の処長らえると思う。早く/\急ぐ処もある。小人から事情真実の事情、何程若きと言えど一つの事情聞き分け。さあ/\一日に話す事情これまでという。ふわ/\した事である。心を踏み止め、先々は世上より成程の者と言う。事情無くばどうも計り難ない。義理や法と言うて尽す決まり。若きといえども一つの功を積み、名を遺すよう。さあ身上速やかなれば又々尋ね出よ。一つの席を許そう。

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