明治二十年三月十日(陰暦二月十六日)
増野正兵衞帰国の時伺

いかなる処、だん/\精神たゞ一つ。いかなる処、一結び内々それ/\の処、暫時の処、内々先々、道々のしゃ実こうしゃ、誠一つ案じる。ある事は案じの処、誘われんよう。何かの処思やん。今一時、一時どうしよう、先々今一時、互い/\の思案、じっと見通し付かん。今一時そのまゝ。誠心いかなる心定め。どうこう案じ心誘われんよう。

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