明治二十三年九月三十日午後九時
二十九日午後八時、寺田城之助迎い取り、同人の心を運んでの御話
頼む/\。さあ/\/\/\、心を失うて語るに語り難くい。さあ/\だん/\長らくの世話になりて、余儀無くの理で、一寸暫くの処出更えた。皆んな長らえていつ/\までの心を思えど、余儀無くもう/\どうでもこうでも七箇年の間、どんな事も今日こんな事になって行きともない。あゝ嫌じゃと思えば、心が間違う。長い処一つ若けば頼む/\。さあ/\どちらに立っても今の処、三年の間一つの事情、尽した処の道、互い/\の処、それ/\の処の事情、願う、頼む。もうつい三年経ったら直きに戻らす。何処とも言えん。一寸にはもう皆々の処へはどうも済まん。いつ/\も厄介。どちらの両親頼む。どうしたこうした思わせん。一事の理だけ頼む。一日の日というは何たる日であったぞいなあ、と頼むとばかりの理や。