明治二十三年九月三日
おさしづを願うには、今日までは、その事情を本席へ先に申上げて居りましたが、これからは本席へ事情申上げずして運びて宜しきや伺
さあ/\もう席の事情、席の事情、さあ/\どんな事でも、人間と人間との事情はすっきり要らん。席の上の事情、人間と人間との事情にて、人間の理があろうかと、そう疑いあってはどうもならん。真実が無い。ついで/\の事情はすっきり受け取らんで。何遍々々の事情にも諭してある。当座々々はよいなれど、直ぐ忘れて了う。成ると成らんのさしづはどうもなろうまい。濁りに濁りて、又濁りて何度も読み返やさんならんやろう。よう聞き分け。もうどんならん、どうでもどんならん、と。互い/\事情を運んで分からん時は、真実尋ねば少しの理で分かるやろう。西と諭す、東と悟りてはどうもならん。さあ/\これ事情を見分けてくれ。刻限と言うて急ぐ時と、又いつの事情と。この頃は刻限は聞かんなあと言う。刻限来れば放って置くにも放って置けん。今はどんならん、後の事という。刻限々々、席にはとんと、今日は速やかという日は無いという。その筈や。刻限夜も昼も身の処に緩みは一寸も無い。人間では心がいずむと言うなれど、いずむやない、用向々々。人間の理でも一つの用が重なりゃ、又後々と言うであろう。今日に調う日もある。又調わん日もある。この理をよう聞き分けてくれ。