明治二十年
松村栄治郎へおさしづ
さあ/\いかなる尋ねる事情を、どういう事聞き分けと言うならば、とんとなる案じ/\、とんと随分急く処、一つ治まる。誠真実定めば連れて通るという処、前々より知らしある。案じがあってどうもならん。あちらもこちらも、世界中へ柱を付けてある。怪しい道であれども皆連れて通ってある。十分々々の実を尋ぬれば、真夜々々々々に尋ね出るよう。一寸の事と言えば、一寸のさしづして置こう。一寸一寸の何事も案じの無きようのさしづ。実を聞けば、実を知らそ。五十年以前からの道、何でもない所の何でもない者、一人の処をよう思案して見よ。聞き分けば随分分かる。さあ/\案じは要らん。案じ思えば案じになる。そこを思え。よく思案せねばならん。