明治二十三年七月三日(陰暦五月十七日)
普請一条の事に付伺(一旦御許しのありし事も、又これはという時は、神様へ一々御伺致しますものか、又その時は本席に談じて宜しう御座りますか伺)
さあ/\/\/\一寸知らせ掛けるで/\。もうこれどんな事でもこんな事でも、身上からよう聞き分け。長らえて/\、切なみの処からどうなりこうなり治まる。一日二日速やかと言うた。又一寸身上に掛かる。何かどういう事もこういう事も掛かった事情は一寸一落済んだ。後暫く掛かったなら切りが無い。もう二年三年五年七年はこれでよかろうと思う。何時始め掛ける。一落了う。一落の話、一寸掛かった事情は済んだ。これから掛かる事情は尋ねるは台。これまで尋ねてさしづ、さしづ通りの理はそこい/\運んだ。皆んなそこい/\の勝手の理が出る。勝手の理は治められん。日々治める事が出来ぬ。そこで身に掛かる。あちらこちら合図のように成ってあった。聞き分けにゃならん。めん/\がどれだけの事さしづを聞いて分からず、分からずすればどうもならんで。尋ねる事情から聞き分けて行きゃ、何にも難しい事はあろうまい。尋ね通りどんな事でも、どんな事も違うという事はあろうまい。大抵それ/\の処、一時思い立った事情は片付いた。又これから何時普請に掛かるやらこれ知れん。第一事情を諭し置いたる。諭したる道から始まって来る。このやしき尋ぬるより外に道は無い。今までに皆知らしたる事、尋ねてするという事を定めて貰いたい。長くの道によって、一日々々の日を定め、尋ね掛け。相談をしてこれ/\の処、一日の処の事情でも尋ねてくれねばならん、一日の事でも尋ねてくれねばならん。後々見れば面倒い事と思うやろう。後々の事を思えば面倒いじゃあろうまい。尋ねる事は無いように成ったら、一列に治まる。話すればその場その場の理がある。何ぼ程話を聞いても聞いても、耳と心と関が有ってはほんの義理で尋ねる。これからは踏み損いの無いよう、よう聞き取ってくれ。一つ/\どういう事も、こういう事も難しい事は無いで。だん/\に楽にするのや。腹が減れば飯を喰べるようなものや、寒ければ熱いものを喰べるようなもの、八々の理まで及んである。互い/\の理を以てこれだけの事を知らしたさに、一日の日、一寸お障りの事情、この事情をしっかり諭し置く。