明治二十三年七月二日
増野道興二三日前より目が塞ぎ居るに付願
さあ/\幾重尋ねる事情、小人一時事情、未だ/\日々の事情運ぶ、日々尽す、何でなあと思う処、日々案じ、見る聞く案じる、日々に事情、一寸事情、暫く案じ案じるばかり、案じの理であろう。よく聞き、案じばかりどうもならん。案じの理を見る。皆事情よう聞いて置け。難儀さそうであろうまい、不自由さそうであろうまい。聞き分けてみよ。親が難儀不自由さそう親はあろうまい。聞き分けてくれ。長らえて理で、案じの理が速やかとは言えまい。難儀さそう、不自由さそうあろうまい。尽す功に成らん理はあろうまい。天の理を聞き分け。天の理にこうのうが有るか無いか。さあ/\案じる事は要らん。