明治二十三年六月三日朝
増田つね身上の願

さあ/\心鎮めてしっかりと聞き取ってくれ。だん/\これまでいかなる事情、いかなる理も聞き取れ。又々の理も聞き取り、事情の理をしっかりと聞き取って日を経ち来たる処、事情の理をしっかり聞き取って、心にしっかり安心の理を治めてくれるよう。又々の理が分かり、身上の処心得ん。何とも無くして一つの道という。一時深き事情という。内々の事情は十分、又々暮らす事情も十分、代々一つの理をよう聞き分けてくれ。いんねんというは、どういうものと思うやろ。成るもいんねん、成らんもいんねんと言えば、どうでもよいというは、世界の理なれど、一時聞き分けて、これまでの処、又かいなあという道も通り、一時なあという道も通り、いんねんにもいかなるいんねんもある。一軒の内にも、十分というもいんねん、不自由が有るか無いか。不自由無き処に、身に不自由というはいんねん。心に不足思わずして、世上の処も聞き分け、内々たんのうの理を治め。身上速やかなれば、いんねんの事情も分かるやろう。内々にたんのうの理治まれば身上速やか。身上案ぜる事は要らん。

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