明治二十三年四月十六日
増野正兵衞小人道興目かい乳を上げるに付伺

さあ/\小人一つの事情、内々の事情、家内々々日々どういう事であって、よう事情どういう事であろう。こういう事である。どれだけ思うて居るである。小人の処一寸心得ん。身の処あたゑ一つの理思わん。この事情聞き難くい。三人寄れば三人の心、四人寄れば四人心。一人が一人の理を以て案じる。案じる事は要らん。案じると楽しみの理が薄うなる。案じの理が回る。四名は四名、三名は三名の心という理がある。案じる者も案じん者もある。

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