明治二十三年四月七日
増野正兵衞身上障り又いと下りものに付伺
さあ/\尋ねる事情、内々心得ん、めん/\心得ん。めん/\どういうものである。事情運び掛けたら、又一つだん/\多く成る、多く事情忙しく成る。事情日々の事情、又一つ掛かり掛けたる、この理を聞きこう思う日々の処、成るも一つ、成らんも一つの理、前々一つの諭にある。事情は日々という。事情始め掛けたる一つの事情、あちらの事を聞き、こちらの事も聞く。何彼に聞く。なれど心置き無うするよう。なれど思うたとて成らんのも理、成らんと思うたとて成るも理。何かの処、心勇んでしてくれるよう。一つ諭し置こう。