明治二十三年三月(陰暦二月)
高知集談所長島村菊太郎身上願
さあ/\尋ねるであろう。身の処の事情尋ねる事情、所々一つの理を話し、初め初めはとんとはかない一つの理より、三里五里と尋ねる身の処、一寸にはどうであろう、これ聞き分け。事情定めば直ぐと治まる。生れ更わりの事情、いんねんの事情、世界の事情見て身の理を見にゃ分からん。重々の治まりは、いつ/\一つの治め方、話し方、第一育てる事情でどんな処も治まる事情、互いというを以て通ればどんな処も通れる。誠は天の理、これ一つには身の治め、一つには治め方、第一これよう聞いてくれねばならん。