明治二十三年一月十三日夜
巡査毎夜本席宅へ来る事の件に付伺

(布留村巡査一名毎夜本席宅へ出掛け、酒肴を持って行くから飲ましてくれ、など言い、又宿屋々々を廻り、酒を飲み歌を唄い踊りなどして、言う事やする事身分に似合わない仕業致しますが、どういう心で出て来るのでありますや伺)さあ/\尋ねる事情/\、談示日々の処と伝える。伝えたで/\。一時どうとも言わん。日々の処、よく/\処運びが難しい/\。運ぶ事情の理がある。世界という。よう聞き分け。さあ/\所々所々あちらこちらどうもならんで。どうでもな。未だにめん/\思わくだけの理を説いてならん。ならん処付けられまい。よう世界中一時始められた。どれだけの理とも分からん。日々の心の理がある、又あたゑあるが分からん。どういう事もならん。不自由はめん/\の心から。めん/\どうしよう、一時どういう事を思う。あすこへ行たらと思う。理の無い所に理は無い。運ぶ事情運んだ後へ、一つな一時心得ん。分かろまい。油断ならん。日々運んで居る。互い互いの心の理を日々という。別段何も案じる事は要らん。これまで難しい中を通り来たる。往還道は通り難くい、細道は通りよい。運ぶ日々が往還、運ぶ理によって細道という。日々とも月々とも年々ともいう。この心掛けで運ぶよう。

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