明治二十三年一月三日(陰暦十二月十三日)
巡査毎日々々尋ね来るに付、別席本席順序運んで居ては、何分ひっそ/\になりませんから、暫く休みまして如何伺
さあ/\事情尋ねる/\事情、さあ/\日々の処、多くの多く事情、一時世界何とも無くしてこれには一つどうとか、一つ実際の処、一つの理を見よ。多くの中と言うなれども、よう聞き分け。世界の道を通り、世上の道を通りよい。一時通り難くいという理が、これまで細道。年限一時世上一つ、世上の理を通れば十分であろまい。一時通れる。これまで細道を通りた。一時安楽という。通り難くい人間の事情から道を運んで、明らか一つの理が治まって治まろまい。秘っそ/\の理が立たん。一寸にはどうであろう。日々に映る、日々に思うも理、多く中たゞ一つの理、十分の理鮮やかなら、何案じる事は無い。又々聞きに来ればどうであろうと、尋ねくれるどうである。一寸だん/\諭し置いたる、一時心を改めるとする、余儀無く日々に渡しある、真実渡す理、一つ心の理計り難ない。一時どんと案じれば切りは無い。案じれば取り扱いの事情無く、休むという事情あろまい。忙しいじっとして多く事情話事情さづけ、心一つたすけ一条、そこでそのまゝ治まる理も治まらん理もある。さづけは効かん。何も効かんものでない。これも一つ日々の処、これから先一時抑えて了うという事も行こまい。暫くの処はじっと。年が変わればどう変わる、春になれば分かりある。人間心世上同じ理、嬉しいな一時嬉しうなる。悲しいと思えば悲しうなる。一時席を改め、暫く一時治まる処、もうつい一年々々、一年の事情僅か暫くの処、日限無くして急がしい。一寸じっと心に納めて置くがよかろう。又々一つ諭を以て、どうこう何々、一年の処僅か日柄、内々忙しい。そこで暫く尋ねる事情こうあった。一年の間急がしうて暫くの事情言わずして。