明治二十二年八月二十一日(陰暦七月二十五日)
井久保栄治郎五十三才(此瀬)

さあ/\だん/\の席返し/\の席をして一日の日生涯、心の理を以て一つの席、席順序一つの理は、生涯の理を諭そ。生涯の理を諭するには難し事は言わん。どうせこうせ言わん。言わん言えんの理を聞き分けるなら、何かの理も鮮やかと言う。人間という身の内という、皆神のかしもの神にかりもの、心一つが我がの理。心の理というは、日々常々どんな事情もどんな理もいかなる理もある。どんな事情理もいかなる理も、日々に皆受け取る。受け取る中にたゞ一つ自由という一つの理。自由というは何処にあるとは思うなよ。めん/\精神一つの理にある。日々常々誠一つという、誠の心というは、一寸には弱いように皆思う。なれど、誠より堅き長きものは無い。誠一つは天の理。天の理なれば、直ぐに受け取る直ぐに返す、一つの理。よう聞き分け。又一名一人の心に誠一つの理があれば、内々皆十分睦ましい一つの理が治まる。そら世界という、成程という、成程の者、成る人というが、常に誠一つの理が自由という。又互い/\扶け合いは諭する理。人を救ける心というは、真の誠一つの理が、救ける理が、救かると言う。又これまで尽す運ぶ事情は、内々めん/\の事情に治め。これより先永く事情、たすけ一条のため、こうのうの理を渡し置こ。さあ/\さづけ/\、あしきはらいたすけたまへ天理王命、三遍又三遍又三遍三々々の理を授けよう。さあしっかり受け取れ/\。

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