第六号八〇
このよふわどろうみなかの事なるし
なかに月日がいたるまでなり(6-80)

・読み方(ひらがな)
このようはどろうみなかのことなるし
なかにつきひがいたるまでなり
・読み方(ローマ字)
Kono yo wa doroumi naka no koto narushi
Naka ni Tsukihi ga itaru made nari
・注釈
~八五この世の元初まりは泥の海であって、中に月日両神がいたばかりである。その時月日両神の思い付いたのは、「我々両神だけでは何の楽しみもない。なんと、人間世界を創めようではないか。」という事である。ところで、ない世界を創めるというのはなかなかむつかしい仕事である。何とかして世界人間創造のために使う道具を見つけようと思って、その泥海の中をじいっと見澄ますと、その中に、どじょうも、うをも、みも、その他の道具も見えて来た。そこで、皆引き寄せて相談して、いよいよ人間創造に着手する事となった。このように、無い人間無い世界を創造しようとて、親神がだんだんと心を尽したならばこそ、人間が出来て来たのである。
(註)本号二九から五一及び両総註参照。
・英語訳
This world was a muddy ocean.Therein was Tsukihi alone.
・中国語訳
此世本是一泥海其中只有月日在
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