6.心を見て

嘉永5年、豊田村の辻忠作の姉おこよが、お屋敷へ通うて、教祖からお針を教えて頂いていた頃のこと。

教祖の三女おきみの人にすぐれた人柄を見込んで、櫟本の梶本惣治郎の母が、辻家の出であったので、梶本の家へ話したところ、話が進み、辻忠作を仲人として、縁談を申し込んだ。

教祖は、「惣治郎ならば、見合いも何もなくとも、心の美しいのを見て、やる。」と仰せられ、この縁談は、目出度く調うた。おきみは、結婚して、おはると改名した。惣治郎は、幼少の頃から気立てがよく素直なため、村でも仏惣治郎と言われていた、という。

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